日本進出10周年!


みなさんは、「フードバンク活動」をご存知ですか? 「フードバンク活動」とは、市場で販売することはできないが、人々が消費するには十分な安全性をもった食品を捨てずに活かそうという活動のこと。ラベルが汚れてしまった缶詰や不ぞろいな野菜やくだものは、品質の安全性には問題がない上、実はまだ食べられるものが多いのです。でも、その多くが廃棄処分されてしまいます。その数なんと国内で年間500万~900万トン! フードバンクの支援企業と呼ばれる、食品メーカーやその他企業等から、この様な食品を受け取り、児童養護施設や女性シェルター、ホスピス等の施設や団体に配給する活動なのです。実は、殆どの人が知らずに過ごしているけれど、日常生活において充分な食事を確保できない人たちは75万人以上も存在するのです! だからこそ、こうしたフードバンク活動が、今後もさらに必要とされると言われています。
セカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)は、日本におけるフードセーフティネットの構築を目的とし、「フードバンク活動」を広げてきたNPO。2000年に炊出しのために食材を集める連帯活動から始まりました。セカンドハーベストとは、「収穫された畑から、2度目の収穫をする」という意味。つまり、1度目の収穫(通常の市場)からもれてしまった食品に命を与え、異なった2度目の市場で再利用するということなのです。


4月21日(水)、セカンドハーベスト・ジャパン主催の「フードバンク活動10周年記念パーティー」が開催されました。2HJ活動の支援企業や支援団体の方々や、多くのゲストなど延べ220名ほどが八重洲ホテルの会場を訪れました。2HJの創設者である、理事長のチャールズ・マクジルトン氏を筆頭に、新事務局長の大竹正寛氏をはじめ、新運営陣スタッフやボランティアの紹介、そして和太鼓の演奏と、パーティー会場は和やかな雰囲気に包まれていました。
2000年の活動開始からこれまで、食品を提供する支援企業は490 社にもなったとか! Eat1でもおなじみのアメリカ食品企業、ハーシージャパン㈱、ハインツ日本㈱、スターバックス コーヒー ジャパン㈱など多数賛同しています。支援を必要とする方たちへの食品配送量は年間560トン(2009年度)。関東を中心とした全国500箇所以上の 福祉施設に食品の提供を行っています。
支援企業のひとつ、㈱ニチレイフーズは、貴重なビタミンを摂れるようにと、外箱が破れたりした冷凍野菜を毎年30トン提供。まだまだ、充分な食事を摂ることのできない方々がいるのに、多くの食品が廃棄されているのが現実、美味しいものが安全に届くことを祈り、支援を続けているといいます。
「品質的に問題無いが、製品として出荷出来ないものの処理をどうするか?」という問題が、かねてから浮上していたという、株式会社ケンコーマヨネーズは、テレビ東京「日経スペシャル ガイアの夜明け」の放映で2HJの存在を知るきっかけとなり、少しでもこの活動に協力ができないかと2HJにコンタクト。保存のしやすい加工食品やマヨネーズなどを、週に1回、年間6トン提供しているそうです。
また、食品会社以外の企業が協力する例も。ソフトバンクBB株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社、ソフトバンクモバイル株式会社のソフトバンクグループ通信3社は、非常時のため約1万人以上の社員用非常食を備えているという。期限が近づいて入れかえ時期になれば廃棄しなければならない非常食を、廃棄することなくフードバンクに提供しています。各支援企業では、食品を廃棄することなく廃棄費用のコスト削減でき、なおかつ社会貢献ができるというメリットは大きいもの。皆さんと話していると、「活動に参加すべき」という支援企業の方々の熱い思いが伝わってきました。


ボランティアに参加することで、人間力、社会力を高める
そして、多くのボランティアの方々もこの活動に参加しています。具体的な活動内容は、食品の引き取り&配達をするドライバー、炊き出し準備や食料配給。また学校や職場で、家庭にある缶詰やレトルト食品などの保存食品を募るフードドライブもあります。
上野公園での炊き出し準備や食料の配給をするボランティアの女性に話を伺いました。「私達の活動は、ただ食料を配給するというだけではなく、我々自身の心も満たされるということが大きいかもしれません。少しでもおいしい食事を召し上がっていただけるよう、ボランティア同士で味見をしたり、温かいスープや生野菜を多く取り入れたりと献立にも工夫しています。バレンタインデーには、支援企業から提供されたチョコレートを配布するというサプライズも」と、その活動内容を語ってくれました。廃棄処分されるハズだった食品を丁寧に扱う。企業の気持ちを「必要としている人」にきちんと伝える。この活動には、年齢や性別、国境などの隔たり、企業同士の対立などはありえない世界です。
さらに、同僚と一緒にボランティアに参加している女性は、「アメリカでフードバンク活動を行っていた同僚が日本に海外赴任してからも2HJにボランティアとして活動を続けていると聞き、私も参加しはじめました。社内や周囲にアナウンスすると、この活動に共感した多くの同僚や友人も加わり、だんだんと活動の輪が広がってきました」。活動を継続することで自分の人間力が高まる。社会にとってためになることをしているという実感がボランティアを続けていける理由だと言います。
「すべての人に食べ物を届けることができる社会を目指そう」というのが、セカンドハーベスト・ジャパンの活動の目的。今後は、フードバンクネットワークを日本で発展させることが重要です。
「食」の仕事に携わる全て、いえ、生きていく上で食べることが欠かせないのと同じように、2HJの活動を通して、我々に何ができるか? を改めて考えてみるのも良いでしょう。Eat1では、今後も2HJの活動を応援していきたいと思っています。
*セカンドハーベスト・ジャパンの活動をさまざまな形で支援することができます。
詳しくはhttp://www.2hj.org/index.php/jpn_homeをご覧ください。
また、参加したい方は info@2hj.org へ。


























